こんにちわどうもてんたまです。
うしおととら29話を視聴しましたので、ストーリー解説の元感想を書いていこうかと思います。
【初めに、うしおととらとは?】
主人公うしおは、とある事から自分の家の地下で、獣の槍と呼ばれる妖怪殺しの槍に磔にされていた、齢2000年の大妖怪とらから、その槍を引き抜いてしまい、以来そのとらとともに妖怪と戦う非現実世界に足を踏み入れる事になってしまった、中学生が主役のダークファンタジーである。
【前回の話の流れ】
大火傷負った麻子を病院に連れて行ったうしおは、キリオたちと別れ、白面の者と最後の決戦をする前に、色々と心残りを整理しようと自分の家に帰る。
するとそこにはかつてとらを巡って戦った鏢がおり、さらに「字伏」と鏢が呼ぶとらに似た妖怪たちと、紅蓮が現れる。
うしおはそこで、字伏が獣の槍に魂を吸い尽くされたなれの果てであることと、紅蓮が鏢が求めていた妻子の仇である事を知る。
その事から、紅蓮と鏢は戦う事になるのだが、鏢は紅蓮の強さの前に倒されてしまう。
その後何とか命拾いした鏢はうしおたちとしばし語り合うと、また仇の紅蓮を殺すためにその場を後にするのだった。
・うしおととら 29話
【30話のあらすじと言うかストーリー】
「何者だ!?」
とあるビルの一室で、想定外の訪問者にそう言葉を発すると、銃を向ける者がいた。
その者の名は厚沢、かつてうしおが飛行機に乗った空の上で襲ってきた妖怪「ふすま」と一緒に戦った自衛隊の人間だ。
しかし厚沢のその記憶は、婢妖に奪われて無かった。
そんな厚沢の前に現れたのは、どこか昔の中国思わせる衣装をまとった一人の薄気味悪い女だった。
その女は名を「ジエメイ」と語り、自分は敵対する者でない事を告げると、対妖怪組織の人間である厚沢に、急ぎ伝えたい事があって現れたと言うのだった。
麻子はぼんやりとした意識の中、病室のベッドの上で目を覚ました。
体を起こそうとすると火傷の苦痛で「う」と呻いてしまう。
それを見た、たまたま居合わせた看護婦が驚き、無理はダメと言う感じに麻子をベッドに戻す。
そんな看護婦を見ながら麻子は、自分が何故病室のベッドで寝ているか聞くと、看護婦はある男の子が運んできてくれたと教えてくれるのだった。
その男の子に心当たりが無かった麻子は、担当の先生に報告しに行こうとする看護婦を引きとめ、詳しく聞こうとするが、看護婦よく分からないと答えるのだった。
それに麻子は、すぐにでもその男の子の事が知りたかったのか、意を決するような顔をすると、今だ苦痛を感じる体を無理にでも引きずりながら、ベッドを抜け出すのだった。
うしおはいずれ来る白面の者との戦いのため、獣の槍で素振りの稽古をしていた。
そして石になった字伏たちを見て、字伏が言った「白面の力の源、未知に対する恐怖」と言う言葉を思い返し深く黙考する。
そして自分にもっと何かできる事は無いかと、とらに稽古の相手を頼むが、とらは、嫌だね、と面倒くさそうにうしおの頼みを卑下する。
うしおととらがそんなやり取りをしていると、突然武装した自衛隊らしき男たちが現れ、うしおに会いたい者がいると同行を求めるのだった。
うしおたちはとりあえずと言った感じに言葉に従い、彼らが用意した車に乗って、その目的地に向かおうとする。
その道中でうしおは、一体誰が会いたがっているのか自衛隊に聞くが、秘匿する事を義務付けられているのか、うしおを無視するように何も語らなかった。
そんな時、その走る車の前方から錫杖を持ったバイクの男が現れ、うしおたちが乗る車を吹き飛ばす。
それに怒ったとらが「何しやがんだ!」とそのバイクの男に向かっていき、少々の小競り合いの後、男の顔を隠していたメットとゴーグルが吹き飛ばされると、その男の正体が明らかになった。
男の正体は秋葉流。
かつてうしおと共に戦った、光覇明宗の法力僧で仲間だった男だった。
秋葉は「相変わらず強いなとら」と声をかけると、とらはまるで知ってたかのように「やっぱりてめえか」と返す。
うしおも流の姿を認めると嬉しそうに駆け寄る。
そして流がうしおの記憶を失っていない事に気付くと、自衛隊たちが敵の回し者かと思うが、しかし流はそんなうしおの言葉にはっきりと違う事を告げると、自分は白面の者の側についたと驚くべきことを言うのだった。
そんな流に「何で…」とうしおは聞くが、流はその言葉に、今まで浮かべていた薄ら笑いを止め沈黙で答える。
そしてうしおを無視するかのようにとらへと視線を向けると「さあてやるか」と言うが、そこでかつてうしおをさらったハマー機関のヘリが現れ、流は邪魔が入ったと、バイクに乗ると、とにかくに言った感じに白面の者についたからと言い残すと、その場を去って行くのだった。
その後結局うしおは自衛隊のひとたちに連れられて、ある研究施設のような建物の中を案内されていた。
その道すがらうしおは、流の事を「何でだよ…ウソだろ」と悲観しながら考える。
それにいつまでもグチグチ言ってんじゃねえ! とはっぱをかけるようにとらが声をかけるが、うしおは落ち込んだままだった。
そしてそうしているうちに、研究員が案内した目的地の部屋へとたどり着き、部屋に入ってみると、そこにはかつてうしおをさらった三人の博士のうちの二人がいた。
どうやら彼らもうしおの事を覚えているらしく、頭に小型結界機なる物を装着して、婢妖に記憶を奪われる事を防いでいたらしい。
うしおはそんな博士をたちを見て、彼れにされた過去の遺恨を思い出し怒るが、しかし科学者はそんなうしおをまるで気にしない感じに話を進めるのだった。
うしおをここに連れてきたその理由の話を。
その話とは、何故白面の者が記憶を奪うのか? その事だった。
その訳は、白面の者が恐怖を力にしているためだった。
うしおや獣の槍と言う希望を忘れ、白面の者と対峙すればとてつもない恐怖感が生まれると算段した白面の者は記憶を奪う手段に出たのだと言う。
そして字伏や光覇明宗の法力僧は、その事から記憶が無くなる事を防ぐために石化したらしい。
それにうしおは石化した仲間たちもいつか戻るのだという事が分かりほっとするも、博士は現実的に、白面の者が元に戻るのを待ってくれればな、と言うのだった。
それにぎょっとするうしおだが、博士はさらに驚くべき事を告げるのだった。
それは国の妖怪対策本部が、白面の者の化生に騙され、うしおの母親がいる所にミサイルを撃ちこむと言う事だった。
何でもその場所に、白面の者が力を貯め込んでいると言われたからであったらしい。
それに今まで以上に驚愕するうしお。
そしてその攻撃が始まるのは明日だと告げると、博士たちは「きたまえ」とある部屋にうしおたちを案内する。
そこには巨大な何かの照射装置があり、話を聞くとどうやら、結界装置を巨大化させた対白面の者用の結界装置らしい。
そしてその装置を作ったのは、亡きヘレナの意志を引き継いで作ったらしい。
そんな科学者たちを見て、うしおは彼らに持っていた嫌悪を無くすのだった。
そして科学者たちは、そんなうしおを見やるとさらに見せたい物があると言うのだった。
雨の中麻子は当てもなく歩いていた。
炉に飛び込んだ時、自分を助けてくれた男の子に会うために、今も火傷の苦痛が全身を襲う中、足を進めるのだった。
命がけで助けてくれた男の子に、かつて酷い事を言ってしまったのを謝るために。
麻子は降りしきる冷たい雨の中で、ただひたすらそう思うのだった。
うしおは科学者たちが最後に見せたかった物を見ていた。
それはかつて石喰いの妖怪の身を包んでいた石の鎧だった。
うしおの身を守るための鎧として修復したらしい。
それにうしおはありがたい物感じ礼を言うが、それでもと言った感じに、前やった事の文句を白面の者を倒したらまた言いに来ると言うが。
しかし科学者の一人であるニコラスが、その時はボクシングでお相手しよう、と言うとうしおは呆気に取られるも、そのニコラスの返事に気持ちが良い物を感じ、やろうやろう! と快活に笑って、ニコラスと勝負の約束をするのだった。
厚沢が沖縄に向けて潜水艦を出発させている頃、うしおも沖縄へと向かおうとしたが、うしおがどうしても家に帰りたいと言うので、一度家に戻っていた。
白面の者と戦う前に部屋を片付けたいと言ううしおに、馬鹿馬鹿しさを感じる物の素直に待っているとらだったが、そんな時石になった字伏たちを見ていると、突如その一角に穴が開いたかと思うと、直後バラバラになる石化した字伏たち。
見ればまたも紅蓮の手下が攻めてきたのだった。
理由はもちろん石になった字伏たちを殺しに来たのだ。
しかもその後は、光覇明宗の法力僧だと告げる紅蓮の手下に、当然させる物かと戦いを挑むが、しかし以前現れた奴よりパワーアップしたそれに苦戦するうしおととら。
しかしやられそうになったその時、うしおは博士たちにもらった鎧を着て、パワーアップした手下たちのレーザー攻撃を防いで戦いを有利にする。
だがまだ手下たちも、敵を地面に縫いとめる千年牙でうしおたちを苦しめる。
体の動きを封じられたとらは手下に殴られまくれピンチになるが、しかしそこでバラバラになった字伏がとらの体に鎧のように巻きつき、それがとらに力を与えたか、縫いとめていた千年牙をへし折り窮地を脱する。
そして手下たちはそのまま、とら雷の焼き尽くされ倒されるのだった。
手下たちを倒したうしおはその後、戦いでバラバラになった家から、自作の礼子の肖像画や達也の携帯電話など、過去の思い出の品を掘り出し、感慨深く見つめるのだった。
そしてどこかへ行ってしまったとらを探しに土蔵に行くと、そこでも初めて獣の槍を抜いた時の事を思い出して、懐かしさから地下に降りてみると「人間か」と声をかけられる。
振り向けばそこに探していたとらがいて、それにうしおが何やってんだと声をかけるが、返す言葉は「人間か」と言うその言葉だけだった。
しかしうしおには次第にとらの意図が分かり、とらの肩付近の石垣に槍を突き刺すと「わー! 何だお前は!」と演技がかったように驚く。
それを見てとらも演技を続ける「500年ぶりの人間はやかましいな」そして「槍を抜きな小僧」と言う。
それにうしおは、抜いたらどうするんだ? と聞くと、とらは昔のように人間を食い殺すと言うのだった。
そんなとらの言葉にうしおは、ふざけるなと突き刺した獣の槍の石突を蹴りまくる。
それにとらは、槍が刺さっていないのに痛がるふりをする。
ひとしきりそんな事をやると、うしおは不意に蹴るのをやめ、真面目な顔をして「やつけてくれよ」ととらに言う。
とらはそれに「約束は守るさ」と返す。
そして石壁から引き抜かれる獣の槍。
その直後笑いあう二人。
そう二人は初めて出会った時の事を再現していたのだ。
うしおは洒落た事をするじゃないかと褒めるが、とらは何となくそんな気分になったと言うが、直後「と言いつつ続行!」とうしおに襲い掛かるが、簡単にあしらわれてしまうとら。
それにせめてもの負け惜しみか、ダメだろここで喰われんと、とらは言うが、そんな筋書あるかとうしおは怒る。
そしてとらは出会った時と変わったのは、うしおが強くなった事かと忌々しそうに言うと、うしおは「お前も随分変わったぜ」と言ってくる。
とらはそんなうしおの言葉に、殊更忌々しそうに「変わってねェよ!」と言うと、土蔵を出ていくうしおの後を追うのだった。
うしおととら30話 終わり
【見どころ思うところ】
・流がまさかの敵に!?
お堅い光覇明宗の中では、一人飄々とした態度でうしおと接し、一番の理解者だったと思われた秋葉流の裏切りは、当時の漫画で見た時、かなり驚いた展開の一つだ。
何せ、そんな事を匂わせる伏線など一切なかった所に、流が裏切ったと言う訳ですから、まさに文字通り寝耳に水な展開だった。
・漫画であった色々な名シーンを再現!
ニコラスと戦いが終わったらボクシングで勝負する約束をしたり、とらが粋な計らいで、出会った時の事を再現したり、今回の話はそんな原作であった名シーンが盛りだくさんだ。
ボクシングもいいが、特にとらの芝居は漫画で初めて見た時は「まさかあのとらが」みたいな感じで驚いた物だ。
アニメだと展開が速いので、あまりそんな風には感じられないかも知れないが、漫画では長く続いた最後の方の話だったので、その事からも感慨深く色々と考えさせられた「うしおととら」の名シーンの一つだ。
【終りとまとめ】
今回も、厚沢が偽物に騙される話、流が裏切る話、科学者に会う話、麻子が病院を出ていく話、紅蓮の手下再襲来した話、とらが出会いを再現した話と、押して押しての話の展開でしたね。
後残りは8話くらいでしょうか?
ここから一気に白面の者を倒してエンディングに向かう訳だから、原作から考えると、かなりまだまだ消化しないといけない話が盛りだくさんだと思いますので、まあしょうがないですよね。
とりあえず次週は、母親いる場所を攻撃させないためにと、沖縄に行く話に鳴るんでしょうが。
その際深海に行く時に、原作ではここで重要な過去の人物が出るのですが、その人物の話は、残念ながらアニメではカットされているので、そこはどう言う展開になるのかなと気になる所ですね。
さてと言う所で今回うしおととら30話視聴のその感想の話はここで終わりたいと思います。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。
それでは。
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*1:ネタバレも含みますので、まだ見ていない人は、ストーリー説明を飛ばして見所だけをみるか、 またはアニメをご視聴してからお読みくださいませ。