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悟飯「学園都市かぁ…」一話I、ドラゴンボールZxとあるクロスオーバーSS

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tentama315.hatenablog.com

ステイル「これから記憶を奪う術を行う」
ステイル「…どいてくれ」
悟飯「ま、待ってください!」
悟飯「も、もう少しすれば知り合いが解決策を持ってきてくれる事になってるんです!」
ステイル「駄目だ…もう待てない」
悟飯「で、でも…もしかしたら記憶を奪わなくてもすむように…」
ステイル「ふざけるなよ!」
悟飯「…!」
ステイル「知り合いが解決策を持ってくるだと…どこにいるんだその知り合いは!」
ステイル「この部屋のどこにいる? いないじゃないか、そいつは!」
悟飯「だ、だからもう少しすれば…」
ステイル「そのもう少しが僕たちには無いんだよ!」
ステイル「もし僕たちの処置が遅れたらその子は狂死するんだぞ!」
悟飯「…あ」
ステイル「…分かったか? 分かったら退いていろ、そして部屋から出ていけ…邪魔になる」
スッ(悟飯の横を通るステイル。
悟飯「…」
神裂「…」
神裂「少年…」
神裂「我々は貴方に感謝しています」
悟飯「え…?」
神裂「貴方は私たちが気づかなかった事を気づかせてくれました」
神裂「本当にあの子の敵は誰なのかを」
悟飯「は、はあ…」
神裂「…今回は時間もなく、記憶消さねばいけない残念な結果になってしまいましたが」
神裂「もう二度とあの子の記憶を消さない…消させない事を誓います」
悟飯「ぐ…」スッ(悔しそうに俯く。
神裂「…」
神裂「少年…貴方は最後まで頑張りました」
神裂「一年前の私たちのように…本当に」
神裂「例えこの事をあの子は忘れてしまっても」
神裂「貴方に対する感謝の気持ちは変わらないでしょう」
神裂「だからあの子の代わりに私が礼を言っておきます」
神裂「ありがとう」ニコ。
悟飯「は、はい…」
悟飯(た、確かに…ピッコロさんを待ってインデックスが死んじゃったら意味ないよな)
悟飯(くそ…悔しいよ…)
悟飯(…でも仕方ないんだ)肩を落とす。
神裂「…」ポン(無言で悟飯の肩に手を置く。
神裂「…ではそろそろ時間なので、術を始めたいと思うのですが」
悟飯「…!」
神裂「どうします? 辛いなら外でお待ちになっていた方がよろしいかと」
悟飯「…」
悟飯「いえ…見ていきます」
悟飯「それが…少しでもインデックスの記憶に関わった僕の責任だと思うんです」
神裂「そうですか…」
神裂「では見ていくといいでしょう」
神裂「基本的には門外不出の秘術ですから」
神裂「正教徒でも深い関係の者しか見れない規則となっています」
神裂「ですが特別に許可しましょう」
悟飯「え? あ、ありがとうございます」
神裂「礼には及びません」
神裂「何せこの子記憶を消した後は、その規則を作っているやつらと戦う事になりそうですからね」
悟飯「は、はあ」
ステイル「準備は整った。それでは始めるぞ」
悟飯(いよいよか…)
悟飯(ピッコロさんとうとう間に合わなかったな…)
悟飯(一体…どうしたんだろ? 待っていろって言ってたのに…)
悟飯(いやいや、ピッコロさんはあくまであるかも知れないの範囲で言ってたんだ)
悟飯(過信するほどの物では無かったんだ)
悟飯(ピッコロさんのせいじゃない)
悟飯(そしてピッコロさんの方法以外、僕には思い付く事が出来なかった)
悟飯(そう…しょうがない、しょうがなかったんだ)
ステイル「…雄々しく…そして夜裂く金色の光を纏し天空の獅子よ…」
ガシャーーーーーン!!(何かが割れる音。
ステイル「…!」
神裂「…!」
悟飯「な、何だ」
悟飯「あー! 窓ガラスが滅茶苦茶に…!」
ピッコロ「はぁ…はぁ…ご、悟飯」
神裂「…!」
ステイル「な、何だこいつは!?」
悟飯「ピ、ピッコロさん!」
ステイル「お、おい君はこの化物を知っているのか!? 何なんだこいつは!?」
悟飯「え? えっとその…」
ピッコロ「ふん…化物とは言ってくれたものだな」
ピッコロ「せっかくその女が助かるかも知れない方法を持ってきたと言うのにな…」
ちゃぷ…(古びた小瓶を見せる。
ステイル「な、何だそれは!」
ステイル「ま、まさかそれを飲むと、遺伝子が変わって宇宙人とかに、か、変わるんじゃ無いだろうな!?」
神裂「…ステイル驚き過ぎです」
神裂「それにそれはこの前見た映画の内容では…」
悟飯「…あ、それってもしかして超神水ですか?」
ピッコロ「そうだ…これは心を操ったり、肉体に害となる物は全て浄化する力がある」
ステイル「な、何だと…」
神裂「…!」
悟飯「そ、そうか…それでインデックスを操っているヨハネのペンを消すんですね!」
ピッコロ「そう言う訳だ…」ニヤリ
ピッコロ「まあどこにしまったか忘れてしまい、こんなに時間がかかってしまったがな」
ピッコロ「悪かったな…窓も、急いで来たから割ってしまった」
悟飯「い、いえそんな事ないですよ! 気にしないで下さい」
悟飯「これでインデックスが助かるなら安いものです!」
ピッコロ「そうか…」ニヤ。
悟飯「はい! 早速ためしてみます!」
ピッコロ「ああ…」
ステイル「ま、待て! そんな怪しい物をこの子に飲ませる訳にはいかないぞ!」
悟飯「え? で、でもこれがインデックスの記憶を消さないで済む最後の方法なんです」
悟飯「お願いします! 試させてください!」
悟飯「それに、ほら」ゴク(超神水を飲んで見せる。
悟飯「…ふう」
悟飯「ほら毒ではありませんよ!」
悟飯「だから記憶を消す前に、飲ませるだけでもやらせてください!」
悟飯「お願いします!」
ステイル「ふ、ふざけるな! な、何度言われようと…」
神裂「…待ってくださいステイル」
ステイル「…! 何だ神裂!」
神裂「別に毒では無さそうですし…」
神裂「それで彼の気が済むなら…やらせてみてはいかがでしょうか?」
ステイル「何! 正気か…!」
ステイル「神裂…君は少しこいつに感化されすぎじゃないのか!?」
神裂「…そんな事はありません」
神裂「ただ…本当にあの子の記憶を消さないで済むのなら、その可能性を信じてみたいのです」
神裂「…それに、一年前の私たちも、最後の最後まで僅かな可能性を諦めなかったはずです」
神裂「だから彼にもそれをさせる機会をあげてもいいと思ったのです」
ステイル「…」
ステイル「…ち、それを感化されてると言うんだ」
悟飯「あ、あの…」
ステイル「勝手にしろ…!」
悟飯「え? あ! はい! ありがとうございます!」
悟飯「じゃ、じゃあ失礼して…」
悟飯「…ほらインデックス…薬だよ、飲んでみて」
インデックス「うぅ…」
悟飯(起きられないか…)
悟飯(しょうがない口の隙間から流し込んで見よう…)
インデックス「ん…」
インデックス「…んぐぐ」
インデックス「…コク」
悟飯(飲んだぞ…)
悟飯(これで駄目だったら、本当におしまいだ)
悟飯(さあ…どうだ!?)
インデックス「はぁ…はぁ…」
インデックス「はぁ…ふぅ…」
インデックス「…すぅ…すぅ」
インデックスの顔が穏やかな物になっていく。
悟飯「…や、やった。何か治った感じがするぞ」
ステイル「ば、馬鹿な…」
神裂「…本当に…」
インデックス「…」
インデックス「…!」カッ(目を見開く。
ズバーーーーーン!!!(インデックスから衝撃波が放たれる。
悟飯「おわあ!!」
ピッコロ「む…!」
ステイル「な、何だ」
神裂「…!」
インデックス「…」ゆら(ゆっくりと起き上がる。
悟飯「イ、インデックス…?」
インデックス「警告…第二章六節…」
インデックス「…体内に何らかの魔法解呪薬の侵入を確認」
インデックス「体内の解呪薬の検証…該当なし…」
インデックス「…ディスペルは不可能」
インデックス「物理的排除に切り替え…魔法薬の隔離…成功…除去」
インデックス「…ぺ!」
ポタリ(床に吐き出される超神水
インデックス「除去…成功…」
悟飯「こ、これはヨハネのペンの人格…?」
悟飯「ど、どうして…効いていたように見えたのに…」
ピッコロ「く…わ、わからん」
インデックス「正体不明の魔法解呪薬による被害状況を確認」
インデックス「私ヨハネのペンを構成する術式の16.27%の消失を確認、ですが稼働に影響はありません。復旧も可能」
インデックス「…インデックス離反防止術式【首輪】の87%の消失を確認」
ステイル「首輪…?」
神裂「…離反防止術式…まさか!?」
インデックス「首輪のバックアップから復旧可能…最優先事項により復旧を開始…」
神裂「…! いけない少年!」
悟飯「え!?」
神裂「その子の記憶圧迫してたのは、ヨハネのペンじゃない!」
神裂「首輪の方だ! それ元に戻させてはいけない!」
悟飯「え…く、首輪?」
インデックス「復旧率…10%」
神裂「早く…!」
悟飯「で、でもどうすれば…」
ステイル「馬鹿か君は! もう一度その水を飲ませれば良いだろ!」
ステイル「今度は吐き出せないくらい大量に!」
悟飯「そ、そうか」
悟飯「で、でも今度は大人しくは飲んでくれそうもないぞ」
悟飯「どうやって飲ませよう…」
インデックス「復旧率…50%」
ピッコロ「…! 悟飯超神水をやつに振り撒くんだ!」
悟飯「え?」
ピッコロ「早くしろ!」
悟飯「は、はい!」バシャァ。
インデックス「…!」
インデックス「術式の復旧率の27%の消失を確認」
インデックス「同時に私ヨハネのペンの術式の消失率も1.86%の上昇を確認」
悟飯「え? な、何で」
ピッコロ「…確かに飲ませるのは難しい」
ピッコロ「だが、呼吸をしている限り、気化した超神水を吸わせるのは容易かろう…」
悟飯「そ、そうか…! さすがピッコロさん!」
ピッコロ「ふん…だが直接飲ませるよりは効果は薄そうだ」
ピッコロ「元に戻すには何度もやるしかあるまい…」
悟飯「はい!」
インデックス「警告…第四章十二節」
インデックス「…首輪の復旧の阻害を確認…」
インデックス「妨害者の排除を最優先に切り替え…」
インデックス「妨害者、孫悟飯ならびに緑のUMAに対して、過去の戦闘データから最も有効な術式の組み合わせを構成します」
ピッコロ「…おい」
悟飯(ヨハネのペンもピッコロさんの事、緑のUMAって認識なんだ…)
ピッコロ「ち…とことん気に食わん女だ」
インデックス「魔術の術式の組み上げに成功」
インデックス「これより特定魔術の聖ジョージの聖域を発動」
インデックス「妨害者を破壊します」
ビシィ!(空間にヒビが入る。
ステイル「こ、この魔法は…!」
神裂「…十万三千冊の…!」
ピッコロ「来るぞ悟飯! 構えろ!」
悟飯「はい!」
悟飯「…」
悟飯「ハァ!!」バシューーーン!!(超化。
神裂「…!」
ステイル「いきなり変わった…!?」
ステイル(そうかこれが金髪に変わる正体か…)
インデックス「…!」クワッ(目を見開く。
ビシューーーーゥゥウウン!!(レーザービームが放たれる。
悟飯「…! ハアァーー!!」バシューーーン!!(右手に気を集中させる。
ドォーーン!!(レーザービームを片手で受ける。
悟飯「く…!」
シュバババババ…!!(押し止まるレーザー。
悟飯(く…エネルギー的には大した事無いように感じるけど)
悟飯(でも…く…!)
ブチ!(受け止めた手の皮膚が裂ける。
悟飯(魔法の力だから…気じゃ防ぎにくくて…)
ブチブチ…(さらに裂けていく悟飯の右手。
悟飯「あぎ…!」
悟飯(だ、駄目だ! これ以上は片手じゃ支えきれない!)バッ(左手を出す。
ボト(床に落ちる超神水
シュバババババ!!(レーザービームを両手で受け止める。
悟飯「ぐ…くく」
インデックス「…」
悟飯「ピ、ピッコロさん! 僕の変わりに超神水を…」
ピッコロ「わかった!」
インデックス「…この魔法は妨害者に対して効果が見られません」
インデックス「他の術式に切り替え、妨害者の破壊を継続します」
ドォン!!(出力が上がるレーザービーム。
悟飯「な、何!」
ピッコロ「悟飯!」
悟飯(エネルギーが跳ね上がった!?」
悟飯(だ、駄目だ…今でも精一杯だって言うのに…)
悟飯「く…」ギュ(目を閉じる
悟飯「…」
悟飯「…?」チラ(恐る恐る目を開ける。
ピッコロ「く…」
シュバババババ!!!(ピッコロもレーザービームを押し止める。
悟飯「ピッコロさん…!」
ピッコロ「く…気で防ぎにくいと言うのは、思ったよりも厄介だな…」
ピッコロ「おい魔術師ども!」
ステイル「…!」
神裂「…!」
ピッコロ「どっちでもいい! 足元に落ちている超神水をやつにかけるんだ!」
ステイル「く…」
神裂「…」
ピッコロ「ぼさっとするな! こう言うのはお前らの方が専門なんだろ!」
ピッコロ「…それとも、魔術師と言う肩書きは伊達なのか!?」
ピッコロ「どうなんだ!」
ステイル「…うるさいぞ宇宙人! 僕に命令するな!」
ステイル「フォルティス931!」バッ(マントをひるがえす。
バババババ(マントから飛び出し壁に貼り付く無数のカード
悟飯「…!」
ピッコロ「ふん…」ニヤ。
ステイル「イノケンティウス!!」
イノケンティウス「グオオオオオ!!」
ドォーーン!!(イノケンティウスがレーザービームを受け止める。
悟飯「す、凄い…」
ピッコロ「ふん…やはり魔法には魔法と言う訳だな…」
神裂「く…」サッ(超神水を拾う。
神裂「サルヴァーレ0 0 0!」
キュイィ──…(ワイヤーがインデックスを縛り上げる。
インデックス「…!」
神裂「…ふ!」バシャァ!!(超神水をかける
インデックス「く…あ…」
インデックス「私ヨハネのペン…%消失…」
シュウウウウン…(レーザービームが止まる。
悟飯「やった! やりましたよピッコロさん!」
ピッコロ「ああ…」ニヤリ。
ピッコロ「だがまだ完全ではない…」
ピッコロ「女! 今のうちに超神水を飲ませるんだ!」
神裂「…」コク(頷く。
神裂「これで…ようやくこの子も…」
インデックス「…」
インデックス「…!」ギラ!(目を見開く。
神裂「…!」
悟飯「あ、危ない神裂さん!!」
インデックス「警告…第十八章十八節」
インデックス「戦略的逃亡を決断」
インデックス「自身を拘束しているワイヤーの破壊を最優先」
インデックス「特定魔術のジンの精風を発動」
神裂「しま…」
悟飯「く…!」シュン!(高速移動。
ドン(神裂を庇うように抱き締めて、インデックスから飛び離れる。
神裂「…! 少年やめ──」
ズバスバズバ!!(風の刃がインデックスを縛るワイヤーと悟飯の背中を切り刻む。
悟飯「ぐ…あ…!」
神裂「少年…!」
ドサ!(床に落ちる二人。
ピッコロ「悟飯!」
悟飯「く…ぐく…」
神裂「少年! しっかりしろ少年!」
インデックス「逃走経路の確保に成功…」
インデックス「脱出します」バシューーーン!!(窓から飛び出していくインデックス。
悟飯「はぁ…はぁ…ま、待て…インデックス…!」

続く。

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