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【車の教習所】落ちまくったからこそ分かる、技能がヘタでも卒検を合格出来るコツ

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その日僕は、澄み渡る快晴の青空の下、車を走らせていた。

教習所の卒業検定を受けていたからだ。

既に過去3回落ちているので、今回で4回目の挑戦。

悪天候でも無く、平日の住宅街の午前中なので、歩行者も少なく車も少ない。

それに加えてたぶん試験コースの中で一番簡単なコースな上に、過去3回のダメだったところしっかりと念頭に入れて、慎重に慎重を重ねた走りを心がける。

…これはいける…!

その時だった。

突如僕の眼の前に、左に寄ったり右に寄ったりするおかしな原付が現れる。

原付が左に寄っていれば、原付を追い越しても大丈夫かもしれないが、こんなフラフラしている状態を抜かすのは危ない。

と言うか、それが無くても、単純に原付を抜かそうとしただけでも、補助ブレーキを踏まれてしまうかも知れない(検定中止)

これは罠だ! 絶対に原付は抜かさない!

僕は心の中でそう決めて、原付の後を徹底的に追従した。

するとしばらくして原付の右ウィンカーが点灯。

あ、右折するのか…。

わざとやっていたのか分からないけど、フラフラしてたし、何か近くにいるだけで危なそうだから、右曲がり始めたら、こっちもちょっと左に寄って、走行した方がいいのかな…。

僕は相手が右に曲がるから、少しでも左に行けば、より早く危ない奴から離れられると思ってしまいハンドルを少し左に切ってしまう。

すると突然、ギュギュとブレーキ。

え? 僕はチラりと隣を見る。すると───。

「今、左から原付を抜かそうとしましたよね?(検定中止です)」

原付を抜かした訳でも無かったのに、検定員は、そう僕に告げるのだった。

卒検は、ちょっとした事でも、重大な危険行為に繋がる運転したら即アウト

上の体験談で話した通り、抜かそうと思ってなくても、重大事故に繋がる危険行為になると感じられたら、検定員は、即補助ブレーキ・ハンドルまたは口頭補助をしてきて、そしてそれらの補助等の行為を受けた受験者は、その時点で例外なく全て失格となる。

重大な危険行為をしたのではなく、それに繋がる行為となると、さらにやっていけない事は増える事は当然ですし、しかもそのどれ一つもやっていはいけない。ワンミスも許されない試験となっているのが卒検で、僕のように運転で精一杯になってしまう、技能が下手な人にとっては、非常に厳しい内容だ。

技能が下手な人が卒検を受かるには?

何回も落ちた僕が言うのでは、説得力に欠けるかも知れないが、落ちたからこそ、こうすれば落ちなかったかな? と言うのにも気づく事が出来たので、その気付いた事をご紹介しようと思う。

初めに「基本を理解している事は前提」

最初に、タイトルで技能が下手な人でも卒検が受かるコツと書いていますが、あくまでこの方法は、道交法や保護者の保護、道路を走るにあたって、当然だけど、当たり前の事が理解できている人のための物です。

分かっていても、技能が下手だから、焦って教えられた事が出来ない。

そ言う人たちのために、こうすれば落ち着いて出来るかな? と思いついたやり方なので、卒検をやる実力も無い人が受かる事が出来るような、そんなゲームの裏技的な物でない事は最初に言っておきます。

技能が下手な人でも卒検を合格出来るコツ

1、周りの車に迷惑をかけろ!

周りに迷惑をかけろと言うのは、誤解を生みそうな言葉ですが、理由は以下の通りです。

焦って出来ない人の大部分の理由が、後続車や周りの車に迷惑をかけないようにと思って、ついつい「早くいかないと…」と言う気持ちが先走ってしまいます。

そうなると、大抵が、焦って教えられた事が抜けまくってしまう雑な運転になったり、さらには一発検定中止の、重大な危険行為に繋がる事を、やってしまう可能性も高くなってしまいます。

なので、実際の道路だからと言って、交差点の右左折など、早く曲がろうと考えるのではなく、教習所内でやった仮免の修了検定レベルで、ゆっくりやっても良いかと思います。

何故なら、後続車を凄い待たせるような、ゆっくりとした徐行でのカーブでも、交通法規上なんの問題は無いからです。

問題の無い行為なのに、後ろを気にし過ぎて早く行き、重大な危険行為に繋がる事をして、即検定中止になる方が、どう考えても遥かにリスキー。

以上の事から、卒検中は、他の車に迷惑をかけてでも、ゆっくりやって教えられた事をしっかりやるのが重要かと思います。

2、信号が黄色になったら絶対に行かない

信号が黄色になってから行くと、停止線を超えていても、信号無視とみなされ、即検定中になります。

行けるタイミングで黄色信号だったら、行っても良いとみなす検定員もいますが、これは検定員の好みで、だいぶタイミングも変わってくるので、行っても大丈夫だろうと自己で判断して行ってしまうのは、非常にリスクが高いです。

なので信号をしっかり見る事は重要ですが、見ていても、変わるタイミングと言うのは、信号機で違うから、いつ変わるのか? と言うのを把握するのは難しいです。

歩行者用の信号の点滅なんかで、変わるタイミングを計ると教えられた人も多いかと思いますが、

技能が下手な人は、歩行者用の信号までは気が回せないと思います。

ではどうしたら良いかと言うと、信号機がある交差点に近づいてきて、信号の変わり目が分からなかった時のみ、交差点に入る前に、あらかじめポンピングブレーキで速度を落とすと良いかと思います。

これなら後続車に合図にもなるので、行こうとしたところで、黄色になって、止まるためにすぐブレーキを踏んでも、後続車追突誘発の重大な危険行為には繋がらなくなるので良いかと思います。

そして、こんな感じに、黄色ですぐ止まれる体制を作ったら、交差点内に侵入してなかった時以外は、少し恥ずかしいですが横断歩道の上でも必ず停止してください。

本当に検定員はすぐに信号無視と取りますから…。

3、見るふりは止める!

よく目視は検定員に「見てるよ」とアピールするために、例え見てなくても、大げさに体を動かしていれば大丈夫と言うのは、この手の話では良く聞くところではありますが、

確かにそれで見ているアピールは出来ますが、それに頼るのは非常に危険です。

何故なら、ちゃんと見てないで、もしも歩行者や後ろから自転車などが来ていたのにも関わらず、曲がり始めてしまったら、当然そこで検定中止だからです。

勿論運よく来ていなければ、それで合格出来る事もあるでしょうが、

何回も曲がる中、全てをその運要素に任せるのは、非常にリスキーです。

なので、周りの車に迷惑をかけるでも言いましたが、滅茶苦茶ゆっくりやっても良いので、ちゃんと目視での巻き込み確認は確実に忘れずにやりましょう。

4、原付には近づかない

僕の検定中でも実際ありましたが、原付が現れると、試験の難易度がグンと上がります。

と言うのも、原付は法定速度が30キロなので、40キロ道路を走っていると、基本車の方が速度が速くなってしまうので、抜かしたいところですが、

原付がフラフラ走っているところなどを、追い抜きすると、即検定中止になってしまいます。

以上の理由から、原付が試験中に現れると難易度が高まってしまうのです。

なので、技能が下手な人は、無理せず原付を追従するのが得策。

しかし僕の時みたいに、検定車と分かると、わざと落とす為か、左や右にフラフラと走行して煽ってくるようなタチの悪い原付もいるので、もう原付が現れたら、ポンピングブレーキで後続車に合図をし、消えるまで徹底して車間距離を取った方が良いかと思います。

また速度を落として車間距離を取ったら、少し余裕も出来ると思うので、出来たらルームミラーで後続車のウィンカーを気にして、追い越ししてきそうだったら、左に少し寄って、追い越される体勢も作っておくと良いかと思います。

終わりとまとめ

自分の親が免許を取った40年くらい前の話を聞くと、重大な危険行為と見なされ、ブレーキを踏まれても、すぐにブレーキを踏めば、「今踏んだからセーフですよね?」と言えば、何か許される緩い時代だったみたいだが、

今の時代の卒検は、より交通事故を起こさないようにするためか、ワンミスも、見なしも、絶対に許されない、昔に比べると、遥かに難しいテスト内容になっているようだ。

どうやらいい加減な教習をして卒業させたのがバレたら、その教習所が警察に怒られるので、厳しくなったらしい。

人の命がかかっているので、当然な事ではあるが、その難しくなった環境で受けなくてはいけない、今の時代の人は本当に大変だと思う。

しかし、まあ、4回も落ちた僕が言う事じゃないかも知れないけど、とにかくゆっくりやればそんな難しい話しでは無いと思います。

技能が下手な僕でも、最終的にはそう感じられたので、間違いではないかと思います。

だいたい運転初心者にもなっていない、ドライバーの卵なんですから、最初から上手く出来なくても当然なのです。

だから下手に上手くやろうと考えず、そして周りの車を待たせるようなゆっくりな運転になってしまっても、確実に教えられた事を的確にやるようにするのが、卒検で落ちないようにするための最大のコツかと思います。

教習所でも「交通を円滑に~」みたいな事を言ってくるので、早くやらねばみたいな事を刷り込まれてしまう物のもありますが、

僕と同じように、技能が下手な人は、あまりそう言う言葉に惑わされず、とにかく落ち着いてやってみてくださいませ。

意外と「あれ? もう終わったの?」と感じるくらい、あっさり終わるかも知れませんよ。

ではこれから卒検を受けようとしている方々は、役に立つかどうかは分かりませんが、落ち続けた者の経験則として、少しでも合格の手助けになればと思います。

それでは、また!