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オリジナルSS小説「敗戦魔王の戦後処理」 18話 魔王「僕は世間知らずなのでしょうか?」

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こんにちわどうも、てんたまです。

オリジナル連続SS小説「敗戦魔王の戦後処理」第18話書きました。

 

話の内容は、勇者によって魔王を倒された、その後の魔族のお話をクローズアップして書いています。

 

今回18話あらすじ

ついに荒れ果ての地が目前まで迫り、魔族が幸せに暮らせる土地作り意気込む魔王だったが。
そんな魔王の気持ちとは裏腹に、様々な思惑が入り乱れていた。

 

分かりやすい魔王x勇者物とSS形式の小説、そして3000文字程度の短い文章でまとめた、大変お気軽に見れる物となっていますので、興味が惹かれましたら、良かったら読んでみてくださいませ~。

 

・前回

オリジナルSS小説「敗戦魔王の戦後処理」 17話 魔王「代わりましょうか?」 - 小説書きながら気ままにオタライフ

・一話から

オリジナルSS小説 敗戦魔王の戦後処理 第一話プロローグ 魔王「平和な魔界が作りたいです」 - 小説書きながら気ままにオタライフ

 

18話冒頭

戦魔兵「へ、へいこれがあっしが見た毒霧立った場所、荒れ果ての地です」
街中なので魔法で投影ビジョンを作り、街の外をうかがう魔王たち。
魔王「こ、これが荒れ果ての地…」
魔王(確かに遠目からでも、青紫色の毒々しい霧がかかっていて…生きる者が住むところには見えないな…)
魔族っ子「あ、あんなところでこれから暮らすの…」ドンヨリ
魔王「…! だ、大丈夫ですよ! 魔族っ子さん!」
魔族っ子「ま、魔王様…で、でも」
魔王「だ、大丈夫です! 僕が必ず魔族が住める土地に開拓しますから!」
魔族っ子「は、はい…」
魔王(うーん、とは言ってもやっぱり不安そうだ)
魔王(かく言う僕も何だか不安になってきた)
魔王(解毒か解呪系の魔法で、土地のハシからハシまで浄化すれば結構いけると思ってたけど…)
魔王(何かあそこまで毒々しい物だとは思ってなかった…)
魔王(果たして上手く行くのだろうか?)
戦魔兵「ま、魔王様、そ、それでどうするんで?」
魔王「あ、は、はい! とりあえず不時着しましょう!」
魔王「戦魔将軍さん、えーと…あそこの開けたところに着陸を…」
戦魔将軍「…」シーン。
振り向けば地面に潰れたカエルようにめり込む戦魔将軍の姿があった!
戦魔副長「し、死んでる」
戦魔兵「な、何だってー!」
魔王「え!?」
魔族っ子「きゃーおとーさん!?」
魔族っ子幼「あははーおとーさん変な顔」
魔王「な、何故戦魔将軍さん程の者が突然!?」
一同 (あんたのせいだろー!)
魔王「と、とりあえず気絶していると言う事は…」
魔王「あわわわわ!?」
魔王が気づいたように言うと、大地がグラグラと揺れる!
魔族っ子「きゃーーー!!」
魔王「街が落ちていると言う事になるので、危ない!」ハシッ!
直ぐに魔王は、街を浮遊させている、魔法をコントロールしている鎖を掴む。
すると直ぐに揺れは収まった。
魔王「ふう…危なかった…」
魔王「それにしても戦魔将軍さん程の魔族が、あの程度で気絶するとは…もしかして」
参謀「…!」
参謀(まさか戦魔将軍の無様な姿を見て、自分が強いことに気づいたか…?)
参謀(不味いですね…人間に魔王が完全な反戦主義だとバレ無いために、魔王には自分が本当は強いことを自覚はして欲しく無いんですけどねえ…)
参謀(何故ならば、魔王自身がよく分かっていないこの曖昧な状況こそ)
参謀(実際どうなのか分からない相手側にとって、必要以上の想像をさせ、魔王が本当に戦う気があるのかないのか、その判断がしにくくなる)
参謀(そうすればればうかつに手も出しにくくなる)
参謀(その状態を維持する事こそ、魔界建て直しの時間稼ぎには最良の状態…)
参謀(だから魔王自身が強さに気づかれるのは、少々厄介なのですが…魔王は一体何を言う気だ…?)
魔王「もしかして…」
参謀「…」
魔族っ子「…」
戦魔兵一同「…」
魔王「寝不足でしょうか?」
一同「ズコーーー!」
参謀「ふ…」ニヤリ
魔王「え? ど、どうしたんですか皆さん」
魔族っ子「寝不足ってそんな訳無いでしょー! あ、無いと思いますが魔王様///」
魔王「え、寝不足じゃない?」
魔王「でも僕よりも遥かにお強い戦魔将軍さんが、あの程度物を浮かした浮遊魔法で潰れる訳がないし…一体何故お倒れになったのか、その理由以外、僕にはちっとも分かりません」
魔族っ子「いやだからお父さんは確かに強いけど…」
魔族っ子(…どうしよ魔王様は確かにお父さんより強いけど、それでお父さんの事を大した事が無いみたいに言うのは何か嫌だな…)
魔族っ子(とゆーかなんで魔王様はそんな謙遜するの?)
魔族っ子(誰が見たって凄い力を持っているのに…も~訳が分からないよ!)
魔族っ子「と、とにかく魔王様は思い違いをしているの!」
魔族っ子「察してよ!」
魔王「思い違い…察する…」
魔王「は! ま、まさか…!?」
魔族っ子(分かってくれた…!?)
魔王「物凄い筋トレした二日後だったとか!?」
魔王「それで物凄い筋肉痛になってとか!?」
魔族っ子「はあ…もういいです…」ガク
参謀「ふ…」クイクイ(上機嫌で眼鏡の位置を直す)
魔王(な、何だろう…? この感じ)
魔王(荒れ果ての地の毒を魔法で全部浄化しようって言った時も、何だか僕が間違っているように思われていたようですし)
魔王(いけませんね…やはり城からあまり出たことがないと、どうにも世間知らずになってしまって…)
魔王(でもそんな僕でも、少しでもみんなのお力にならなくてはいけないですよね!うん!)
魔王(それが正しいか分かりませんが、とにかく自分が出きることを頑張りましょう!)フンス
魔王(とりあえず移住先に街を降ろしますか…)
魔王「あ、皆さん街を降ろしますので、着陸した時、少々揺れまーす!」
神官妹「げ、着いちゃった…」
神官妹「正直な話、街ごと引っ越すとは思って無かったから、こんな毒々しいところに来る予定は無かったんですけどね」
神官妹「こんなところにいたら毒に当てられますわ」
神官妹「そろそろ引き時ですかしらね、勇者?」
勇者「裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った…ブツブツ」
神官妹「ああもう! いつまでもしつこい!」
神官妹「悪かったわよ、でも私だって命は惜しいのよ! 貴女だって逆の立場ならそうしたでしょ!?」
勇者「裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った裏切った~~~~!!」
神官妹(子供か…;)
神官妹「分かった分かったはいはいごめんなさい! で私たちはそろそろ逃げるけど貴女はどうするの?」
勇者「…」ピタ
神官妹「勇者?」
勇者「い…ない」
神官妹「え?」
勇者「行かない…」
神官妹「は?」
勇者「逃げない…」
神官妹「…」
神官妹「え!?」

 

以下の続きは小説サイトで読めます。

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第18話 魔王「僕は世間知らずなのでしょうか?」 - 敗戦魔王の戦後処理(てんたま) - カクヨム

 

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オリジナルSS小説「敗戦魔王の戦後処理」 19話 魔王「勇者さん大好きです♪」 - 小説書きながら気ままにオタライフ

 

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